3回目のワクチン接種について

新型コロナウィルス“オミクロン株”の感染拡大により、ワクチンの3回目の接種が推奨されています。

ただ、様々な情報を総合して検討すると、3回目の接種については慎重に検討した方が良さそうですので、その内容を共有します。今後の対応の参考にして頂ければと思います。

 

■なぜ、3回目のワクチン接種について慎重に検討した方が良いかというと、結論として、「ワクチンを接種するメリットよりも、リスクの方が高いと思われる」からです。

そう思う理由の一つ目としては「オミクロン株には今のワクチンは効果がない可能性がある」ということが挙げられます。

現在流行しているオミクロン株は、これまでのデルタ株までとは遺伝子構造や感染・発症のメカニズムが異なり、新型コロナウィルスの初期の遺伝子情報をもとに開発されたワクチンの有効性が疑問視されています。

国立感染症研究所の2022年1月13日の報告では、「オミクロン株は基準株と比較し、スパイクタンパク質に 30 か所程度のアミノ酸置換(変異)を有する」と記されており、長年感染症を研究されている大阪市立大学の井上正康名誉教授は「スパイクの構造が変わったことによって、発症のメカニズムも変わった」と話されています。

また、現在のワクチンのオミクロン株に対する効果が、従来の新型コロナのウイルスに比べて顕著に低下するという趣旨の米国コロンビア大学の研究チームの論文が、英科学誌「ネイチャー」に掲載されています。研究チームは、この結果をもとに「追加接種を打ってもオミクロン株の感染を防ぐには十分ではないだろう」と指摘しています。

 

■二つ目の理由は、マスコミ等でも言われているように、「オミクロン株では重症化リスクは小さい」からです。

ワクチンのメリットとしては、「重症化を防ぐ」ということが第一に挙げられていました。実際に、ワクチンが普及してから重症化率・死亡率が減少しています。当初から言われているように、高齢者や基礎疾患がある方にとっては、ワクチンを接種するメリットは確かにあったと思います。しかし、オミクロン株では、多くが軽症か無症状であり、症状として言われているものも「のどの痛みや鼻水、発熱」、すなわち「風邪」と変わりません。

少々専門的な話しになりますが、前出の井上教授によると、「デルタまでの株では血管内にあるACE2受容体と結合して血管の壁を壊し血栓が作られ、それが肺に運ばれて重篤な肺炎を引き起こしていたのに対し、オミクロン株ではスパイク構造が変わったためACE2受容体には結合できず、喉の粘膜にあるたんぱく質分解酵素に結びつくようになった。初期の武漢株からデルタ株までの系統と異なり、遺伝子構造も昔からある旧型コロナウイルス(一般的な風邪の原因ウイルス)に近い」という見解です。つまり、「感染力はとても強いが、症状としては普通の風邪」になったということです。

なお、2月12日の時点での感染者は約920,000人、そのうち重症者が約1,352人ですので、感染しても重症化する確率は0.146%です。日本人1億2000万人を母数で考えると、新型コロナウィルスに感染して重症化する確率は約0.001%であり、今後重症化する人が仮に120,000人に増えたとしても0.1%です。現在健康な人の99.9%以上にとっては、重症化をそこまで恐れる必要は無いのではないでしょうか。

 

■理由の3つ目は、ワクチン追加接種のリスクです。欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)が、「追加接種を繰り返すことにより人体の免疫に悪影響を及ぼす可能性」を示唆しています。

今回のコロナワクチン(mRNAワクチン)は、遺伝子に直接働きかけて新型コロナウィルスに対抗する強力な抗体を作る一方で、体全体の免疫バランスを崩し、それ以外の病原に対する抵抗力を弱める可能性が懸念されるのです。

これまでのところ、新型コロナウィルスの死亡者数は累計(令和2年5月以降の2年間弱)で約20,000人とされていますが、一方で他の病気で「1年間で」亡くなる方は以下の通りです。

ガン:約344,000人
心疾患:約180,000人
脳血管疾患:約120,000人
肺炎:約112,000人

コロナの重症化リスクを下げるために他の病気のリスクを上げてしまう恐れがあるとしたら、本末転倒と言えないでしょうか。

 

■以上、3つの理由

1、現在のワクチンはオミクロン株には効果がない可能性
2、オミクロン株では感染しても重症化しない可能性
3、ワクチンの追加接種による体の免疫バランスへの悪影響の可能性

があるので、慎重に検討した方が良いと思うのです。もちろん、いずれも「可能性」の話しであり、オミクロン株にも効果があるという報告もありますし、重症化する可能性もゼロではありません。しかし、体の免疫バランスへの悪影響の可能性も含めて総合的に考えると、3回目の接種については「接種するメリットよりも、リスクの方が高い」と思われるのです。

 

■それでは、なぜ3回目の接種を推奨するような報道が連日流れるのでしょうか。ここから先は憶測の域を出ませんが、効果に疑問が残る追加接種をここまで推し進めるのは、「ワクチンの在庫処分」という考えがあります。政府は製薬会社と5億回分ほどのワクチン供給の契約をしており、今現在2回接種した人は約1億人(つまり2億回接種済み)ということですが、「もう必要なくなったから残りの3億回分は不要です」とは言えない契約になっているとのことです。

3億回分の税金を無駄にしてしまうと国民からの非難の声があがる、という理由で「何としてでも打ってしまいたい」という思惑があるのではないか、と言われています(あくまでも、推測です)。

他にも、少し調べると一連の新型コロナウィルスに対する政策や報道の在り方については疑問点が数多く見られるのですが、ここでは話しが大きくなり過ぎるので割愛します。

 

■新型コロナウィルスに関しては、日本は欧米に比べて極端に感染者も死亡者も少ないですが、これは毎年のように流行していた「旧型のコロナウイルスによる風邪」がある種の風土病としてあり、日本人全体の免疫システムが新型コロナウィルスに対しても有効に働いていたというのが、井上教授の見解であり、それを裏付ける研究結果も出てきています。

「ただの風邪」でも毎年一定数の方はこじらせて重症化し、中には亡くなる方もいるので、手洗いやうがいなどの基本的な対策が必要なことは言うまでもありませんが、万一感染しても、風邪と同じように「しっかり寝て治す」。そのようにして、新型コロナウイルスとも「共存」する段階になっています。今必要なのは、「新型コロナ専用」であるワクチンの追加接種ではなく、和食を中心とした食生活を整え、適度に運動し、過度な疲労を避け、日光を浴び、たくさん笑うことで、私たちが持って生まれた「身体の自然な免疫システム」を強くすることではないでしょうか。

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